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性感染症

梅毒

梅毒は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)という細菌による性病です。梅毒は近年患者の数が増えており、大阪府でも2022年の梅毒報告数が過去最多となっております。特に10代後半から20代前半の増加が顕著にみられました。

梅毒に感染すると、経過した期間により、感染がおきた部位(陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができる、リンパ節が腫れる、手のひら・足の裏・体全体に赤い発疹が出ることがあります。場合によりほとんど症状が出ないこともあります。血液検査で診断し、治療は抗菌薬(抗生物質)を使用します。

性器クラミジア

クラミジア(Chlamydia trachomatis)という細菌が原因の性病です。軽いかゆみや痛み、おりものの変化や不正出血などの症状が生じることがありますが、自覚症状がない場合も多いです。感染を放置すると不妊の原因になります。

簡易キットによる検査では感度が低いため当院ではPCRという精密検査(子宮の入り口を検査用の綿棒で擦る検査です。検査時の痛みはない場合がほとんどです。)を行い、後日結果をお伝えしております。陽性であれば抗菌薬の飲み薬を使います。

淋菌

淋菌感染症(淋病)は、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)による性病です。感染すると外陰部に痛みや膿のようなおりものを生じることがあります。

クラミジア検査と同様に当院では精密検査(PCR 検査時の痛みはない場合がほとんどです。)を行い、後日結果をお伝えしております。淋菌は抗菌薬(30分程度の点滴)で治療します。当院でも治療できます。

性器ヘルペス

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型(herpes simplex virus: HSV-1)または2型(HSV-2)が原因です。HSV-2によるものがおよそ8割と考えられています。性器に浅い潰瘍や水ぶくれが生じます。

ヘルペスの検査は当院では迅速キットを使用しています。病気の部分を綿棒で擦り、約15分程度で判定します。陽性であれば抗ウイルス剤の飲み薬や軟膏を使用します。一度治っても何度も再発する可能性があります。再発を繰り返す場合は、再発予防のため薬を飲む治療法があります。